電気自動車の安全性ってどうなの?バッテリーの火災リスクは? 雨の中でも充電できる?

電気自動車の安全性ってどうなの?バッテリーの火災リスクは? 雨の中でも充電できる?

近年普及が進むEV(電気自動車)ですが、バッテリーの火災リスクや雨天時の充電の安全性を懸念する方もいるかもしれません。しかし、EVにはさまざまな安全対策が施されており、適切なメンテナンスや安全運転を心がけていれば安全性に問題はありません。
本記事では、EVに備わっている安全対策や安全性について解説します。

目次

普及が進むEV(電気自動車)、安全性の評価は?

地球温暖化が深刻化する中でカーボンニュートラルや脱炭素への取り組みが世界的に加速しており、それに伴いEVへの関心が高まっています。政府もEVの普及に向けて「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」のような補助金制度を用意しており、さらに税制優遇もあるなどEVを導入しやすい環境が整いつつある状況です。

このような状況ですが、「EVを導入したいが、安全性は問題ないのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。

結論として、EVはさまざまな安全基準や規制に準拠して設計・製造されているため、ガソリン車と同等程度の安全性を兼ね備えています。
また、各EVメーカーは衝突回避システムや自動運転技術の開発を進めており、これらの技術が発展することでさらに安全性は高まると予想されます。

EV導入が進む背景やメリット・デメリットについては以下の記事で解説しています。

気になるEVバッテリーの安全性

EVは安全だと述べましたが、ニュースでEVのバッテリーが発火して火災になった事例を見聞きしたことがある方もいるかもしれません。
そこで以下では、火災のリスクをはじめとするEVバッテリーの安全性について解説します。

EVは火災が起きやすいって本当?

EVの駆動用バッテリーにはリチウムイオン電池が使われており、このリチウムイオン電池が火災の発生原因となり、「熱暴走」という現象が発生することがあるとしばしば指摘されています。

リチウムイオン電池の構成部品である「セル」に強い衝撃や圧力が加わると、セルがショートして内部の電解液に引火するおそれがあります。外部からの衝撃や圧迫によりバッテリー内部構造が破壊され大規模なショートが発生した場合や、バッテリーの過剰な充電により電極が過熱した場合は、発熱が制御できなくなります。この現象は「熱暴走」と呼ばれ、EVバッテリーの安全性に疑問を持つ方は熱暴走を心配している場合が一般的です。

しかし、ほとんどのEVに使用されているリチウムイオンバッテリーは、火災が起こりにくいように設計されています。実際に、10万台あたりの火災発生件数は、ガソリン車が1529.9件、HVが3474.5件であるのに対し、EVは25.1件※と、EVはガソリン車やHVに比べてかなり低い数値です。

出典:AutoinsuranceEZ「Gas vs. Electric Car Fires in 2024 (Shocking Stats)」

EVのバッテリーの構造と種類は以下の記事で紹介しています。

韓国でEV火災が相次いで発生?

一方で、近年は韓国でEVの火災事故が相次いでいます。

2024年8月1日には仁川でMercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)製のEVが発火、その数日後にはKia Motors(起亜自動車)製のEVが発火する事故が発生しました。
火災事故の原因は主にバッテリーです。リチウムイオンバッテリーは外部の衝撃や温度変化に敏感で、異常な状況下では前述の「熱暴走」が発生するおそれがあり、火災になるリスクが高まります。

韓国では火災事故をきっかけに、EVバッテリーの安全対策強化を訴える声が上がっています。
これを受けて、韓国の現代自動車は全車種のEVバッテリーのサプライヤーを自主的に公表しました。また韓国政府は、メーカーに対してバッテリーパックの製造者情報を公表するよう勧告しました。

火災リスクに対する安全対策

EVの火災リスクに対しては、前提として国連の安全基準をクリアすることが求められます。
各メーカーは、EVの火災を防ぐために以下のようにさまざまな対策を講じています。

・過熱や衝撃に強いバッテリーパックの採用
・衝撃を受けにくい位置へのバッテリーの配置
・セルが連鎖的に発熱するのを防ぐため、セルの周囲に熱吸収材料を使用
・衝突検知システムやバッテリー内のヒューズにより高電圧システムを遮断

メーカーはさらなる対策として、熱暴走が起きにくいリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用する、可燃性の液状電解質ではなく、安全な固体電解質を採用するための技術開発を進めるなど、安全性をより高めるための努力を続けています。

雨の日の充電でも大丈夫?

EVを雨の日に充電する際、「充電口が濡れて故障するのではないか」「感電してしまうのではないか」といった心配をしている方もいるかもしれません。

結論としては、雨や雪の中でEVを充電しても問題ありません。充電ステーションや充電器は厳しい安全基準に基づいて設計されており、充電コネクタを挿入した後に電気が流れる仕組みになっています。また、充電ポートとプラグには防水設計が施されており、接続部に水が侵入しないようになっています。
ただ、充電口や充電コネクタを濡らさないように注意はしなければなりません。

安全性を理解してEVに乗ろう

EVの火災発生に関するニュースが時おり大きく報道されることから、EVは危険なのではないかというイメージを持たれている方もいますが、それは誤解であり、実際には火災発生件数は少なく、しっかりとした安全対策が施されています。適切なメンテナンスや安全運転を心がけていれば心配する必要はありません。

社用車/公用車のEVシフトを検討している企業様は、安全性をしっかりと理解したうえで積極的にEVシフトを進めていきましょう。

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