EnneEV(エネーブ)導入により、コストを抑制しながらEV化を推進!温室効果ガス削減に貢献しています

企業インタビュー
EnneEV(エネーブ)導入により、コストを抑制しながらEV化を推進!温室効果ガス削減に貢献しています

NTT東日本様では、脱炭素の取り組みを積極的に進めており、その一環として2030年までに一般車両100%EV化を目指しています。この目標達成に向け、稼働率の低い車両を廃止し、必要な車両については順次ガソリン車からEVに置き換えています。EV導入に当たっては、スマート充電を前提とすることで設備増強コストを削減しながら温室効果ガス削減を実現しています。 今回は、同社経営企画部 サステナビリティ推進室の清野様、東京事業部 総務部総務担当の白銀様から、EV導入時に直面した課題やその解決策、スマート充電サービス「EnneEV(エネーブ)」の導入効果などをお伺いしました。

目次

EV導入に伴う業務をNTTアノードエナジーに一元化し、コスト削減を実現

EV導入に伴う業務をNTTアノードエナジーに一元化し、コスト削減を実現 -2(写真左)NTT東日本 経営企画部 サステナビリティ推進室 清野 様
(写真右)NTT東日本 東京事業部 総務部 総務担当 白銀 様

――まずはご所属の部門、業務ミッション、役割などについて簡単に教えてください。

NTT東日本 清野 様(以下、清野):経営企画部、サステナビリティ推進室の清野と申します。NTT東日本グループ全体の業務用車両EV化に関する方針の立案や計画の管理を担当しています。

NTT東日本 白銀 様(以下、白銀):東京事業部、総務部、総務担当の白銀です。私は東京エリア(東京・山梨)における各事業所のEV化計画や車両関連業務を担当しています。

――NTT東日本様ではEV導入を積極的に進めていますが、導入時や導入後に苦労したこと、直面した問題、それを解決するために工夫したことがあれば教えてください。

清野:NTTグループとして、2030年までに一般車両100%EV化という大方針は定まっていたのですが、EV充電器の手配や設置工事などを具体的にどのように進めれば良いのかといった、現場レベルでの課題がありました。

 結果的には、NTTアノードエナジー株式会社の専門部署にEV充電器の設置コンサルと工事を依頼し、対応を一元化することで実現できました。

 我々のようにグループ会社も含めて規模が大きいと、「NTT東日本●●ビル」といった同一敷地内でも駐車場を利用する会社が異なります。それぞれの利用会社ごとにバラバラに充電器設置を進めていくと、急速充電器や普通充電器など種類や規模が異なるものが無秩序に乱立し、設備増強コストも無制限に増加していたと思われます。そこで、NTT東日本の中で対応部署を設置するのではなく、EVを専門的に扱うNTTアノードエナジーに依頼し、集約化することで、無駄なコストを省くことができました。

 また、EV充電器を設置する区域はなるべく一か所にまとめないといけないため、利用会社間で駐車場の場所を入れ替えたり、整理・集約化したりする工夫もしました。

EnneEV(エネーブ)導入により、コストを抑制しながらEV化を推進!温室効果ガス削減に貢献しています-2NTT東日本 経営企画部 サステナビリティ推進室 清野 様

白銀:現場では、車のリース更改のタイミングでEV化を進めていますが、単に車両を入れ替えるのではなく、車両ごとに稼働状況を見て稼働率の低いものから廃止することにしました。必要性の低い車両から廃止することで、コスト削減にも大きく寄与しました。

 また、コロナ禍を経てリモートによる営業を行う機会が増えたこともあり、車両の使い方にも変化が生じてきています。それに伴い、車の利用シーンについてしっかりと考えるようになり、車両を減らすことで温室効果ガスを排出しないという対策につなげることができました。

事業活動におけるさまざまなシーンでEV車両を活用

――EV車両の用途や使い方について教えてください。

白銀:東京事業部は東京都・山梨県を担当エリアとしています。エリア内でEV車は約30台、月間の走行距離は平均500km程度、休日を除くほぼ毎日、お客様への訪問をはじめとした営業活動や、設備保全のための通信ビル間の移動に利用しています。

EV化により走行時の温室効果ガスがゼロに。社用車としての性能も問題なし

――EVを導入してどのような効果がありましたか?

清野:世界的な社会課題である温暖化対策として、ガソリン車からEVに変えたことで走行時の温室効果ガスをゼロにできたことが大きな効果です。また、充電にはエネットの「EnneGreen」という実質的に再生可能エネルギー100%の電気を利用していると聞いていますので、電力使用分に関しても温室効果ガスの削減ができています。NTT東日本全体としてさまざまな脱炭素化の取り組みを行っていますが、EVの導入は最も身近で取り組みやすい地球温暖化対策の1つとなっています。

 コスト面については、先ほどお話した通り各会社がバラバラに動くのではなく、EVを利用する1拠点としてまとめて計画することで設置にかかる共通コストを削減できました。また、エネットが提供するスマート充電サービス「EnneEV(エネーブ)」の仕組みが入っていると聞いており、スマート充電による運用を前提に設計していることで、設備増強コストも抑えられていると思います。スマート充電がなければ設備増強コストも電気料金も上がっていたでしょう。

 古い車両を新しい車両に変えることによる恩恵もありました。EVのような新型の車両は古い車両よりも安全設備が整っており、うっかりミスを防ぐことができるので、社員の安全を守ることにつながります。安全面やコスト面、環境面を考えると、新しい車両はEVにするのがおすすめですし、私自身そのような視点から社内を説得していきました。

白銀:当初は現場の社員からEVの航続距離や充電の問題を不安視する声もありましたが、社用車として日々走行する範囲であれば、EVの航続距離はまったく問題にならないことがわかりました。また、帰社後に充電すれば朝までに満充電になっているので、ガソリン車のような給油の手間が省けます。

 東京・山梨エリアでは、すでに多くの組織でEVの運用を開始しています。最初は反対の声がありましたが、話し合いを重ねたり実際に使用してメリットを実感したりすることで解消できました。切り替え後には特に反対の声は上がっていません。

EV化により走行時の温室効果ガスがゼロに。社用車としての性能も問題なしNTT東日本 東京事業部 総務部 総務担当 白銀 様

スマート充電により、限られた予算やリソースの範囲内でEV導入を実現

――スマート充電による運用を前提にしているとのことですが、スマート充電についてはどのようにお考えでしょうか?

清野:スマート充電(「EnneEV(エネーブ)」)の仕組みを導入していることで、時間帯によって充電スピードが遅くなることや、充電の集中を避けている時間帯があることなどは承知していますが、特に意識せず利用できています。利用者としては、帰社後に充電ケーブルを挿しておけば、あとは自動で充電制御をしてくれるので便利だなと感じます。朝までに満充電になっていれば問題はなく、今まで特段大きな問題が生じたことはありません。
 スマート充電を活用していることで、限られた予算やリソースの中でも大量のEV導入が実現できていると思います。

白銀:東京エリアのある拠点では、導入当初から10台以上の車両をEVに切り替えようとしましたが、通常の充電方式では低圧設備に収まらず、多大なコストをかけて高圧設備の工事をしなければならない規模でした。しかし、スマート充電による充電制御を活用してピーク時間帯をずらしたり、出力を抑えることで、低圧設備のままコストを抑えて上手く運用できています。

――最後に、今後の展望やEnneEV(エネーブ)に対するご要望があれば教えてください。

清野:弊社は、脱炭素に積極的に取り組んでおり、EVの導入も脱炭素の取り組みの一環として実施しています。

 また、EV化の推進は社員の環境意識向上にもつながっていると感じています。普段は自分が行っている業務と脱炭素が結び付いていないと感じている社員も多いですが、EVを導入することで、走行した分だけ温室効果ガス削減されているということが実感できますから。

 ただし、EVの導入は走行時の温室効果ガスの削減にはつながりますが、電力消費は増えることになるので、いたずらに設備容量を増やすのではなく、限られた資源の有効活用を考えなければなりません。今後も温室効果ガス削減と電力需給の課題解決等を両立しながら、NTTアノードエナジーやエネットと一緒に賢い電気の使い方に努めていきたいと思います。

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スマート充電サービス『EnneEV®(エネーブ)』サービス資料

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